【分からないことは、素直に聞く】

 高橋 浩二(たかはし こうじ)さんにインタビュー【2018.5.20】

 高校時代から義兄の経営する整骨院で働き出す。その後、呉竹学園へ入学し、柔道整復師(国家資格)となる。株式会社健康堂整骨院ホールディングスで約20年間勤務。現在は、用賀駅前整骨院で院長を務める。

☆柔道整復師になろうと思ったのは何歳の時ですか?

→20歳の時です。

 中学生の頃から美容師になろうとしていて、どこの学校に入ろうか調べていたんです。学生時代から働いていた義兄の整骨院には、美容師学校に行くので辞める意思を伝えたのですが、その時、いい人材が見つからずに引き止められていました。結局、美容師学校へは行きませんでした。

 一緒働いていた先輩たちが、カリスマ的でカッコいい人たちだったんですよね。今はハワイで成功している方や、開業されてグループ会社を経営されている方もいます。提供したもので患者さんが喜んで帰っていく姿を見て、自分も患者さんに喜んでもらえるような施術者になりたいなと思えたんです。美容師になりたかった理由も自分の技術で人を喜ばせることだったので、柔道整復師の学校に行こうと決めました。

 ただ、それまで、恥ずかしながらちゃんと勉強をしたことが無かったので、小論文の書き方、漢字、敬語の使い方など一から勉強しました。笑

   その時の患者さんの中に、同年代の保育士さんがいて、楽しそうに働いている話を聞いて刺激をもらいました。保育園の壁絵を時間外に制作するのを手伝いに行って、その代わりに漢字や文章の書き方を教えてもらいました。半年間必死で勉強しましたが、一度、受験に落ちてしまいました。絶対、資格を取るんだという気持ちがあったので、 すぐその後に願書を出して、2回目で無事入学することが出来ました。仕事をしながら、夜間の学校に通っていたので、途中、挫折しかけた時があったのですが、先輩方からのサポートがあったので何とか柔道整復師の国家試験には1回で合格できました。





☆どんなサポートがあったのですか?

→【サンキュー&サンクス】というメールを毎日先輩に送っていました。その日にあった良いことや、ありがとうと思ったことなどです。その当時、先輩が自己啓発で学んだことを僕で試していたのかもしれないですけど。笑 

 

 仕事をしながら、夜間の学校に通っていたので、休む時間が取れなくて、途中自分が何をやっているのか分からなくなってしまったことがあったんです。その時、先輩が【自分がどんな人間になりたいか】をひたすら考える時間を作ってくれて、夢に向かっていく自分を取り戻すことができました。





☆ 自分を高めてくれる先輩方に恵まれていたんですね。

→はい。感謝しています。

   国家資格を取得してからすぐに店舗の主任になりました。当時、その店舗の院長が他の店舗の院長も兼任することになって、店舗の責任者をもうひとり置く必要があったので、資格を取得した僕がそのポジションに就きました。

 院長は僕がもっと精神的に強くなれるように、自分で判断して行動をとれる人間になれるように指導してくださいました。

 毎日、業務が終わってから報告をしました。

何を考えて仕事をしたのか。

何をみなさんに提供したのか。

それは将来にどう生かされるのか。

今後は何をしていくのか。

 それから1年後、本部にも所属するかたちで、自分の所属店舗以外でも責任者として働くことになりました。





☆資格を取得されてから、どんどんマネージャーとしての役を与えられてきたんですね。

→ありがたい話ですけど、常にキャパ超えですよ。笑

 

 20代の頃は、接客と施術、両方のスキルを兼ね備えていなくちゃいけないと、自分の技術が追いついていないのに気負っていたんですね。

 自分に足りないところが見える分、自分に無いものを持っている方たちを単純にすごいなって思っていました。





☆今は別の会社で院長をされていらっしゃるんですね。

→おかげさまで、退職する前には、どこに行っても怖くない、という自信がつきました。義兄からはすごく反対されましたが、自分の力がどこまで通用するか外に出てみたい、自分の足りないところを知りたいと素直に話しました。健康堂を退職した今でも、相談させていただけているので感謝しています。彼のすごいところは、誰に対してもそういう存在でいるところですね。

 

 院長をさせてもらって2年になります。人事、運営の部分もさせてもらっているので、次の段階に進めている実感はあります。

 知らないこともたくさんあって、いろいろ学んでいかないと行けないなと思っているところです。

 スタッフの教育など、人数が増えれば増えるほどチーム力が大切だなと思っています。

 月に1回くらい、他店の院長と情報交換をしています。同じ立場だからこそ、相談したり、相談されたりの関係ですね。前の職場の先輩にも相談に行きます。自分の解釈を客観的に見たいと思った時には、先輩の意見を聞きにいくようにしています。

 失敗して学んでいくという方法もありますが、僕は分からないことは素直に聞くようにしています。その際は、自分の考えをまず伝えてから意見をもらうようにしていますね。





☆ 高橋さんは後輩や部下にはどう接しているんですか。

→「どう考えている?」とまずは、相手の考えを聞くように心がけています。それから、相手の考えに対して、どう助言したら良いかを考えるようにしています。

 上司とか部下とか関係なく、お互いにブラッシュアップしていきたいなと考えているので、否定はしないようにしています。少し違うなと思ったことに対しては、「そういう考えもあるよね」というようにしています。良い考えが出てくれば、それは良いね、と素直に伝えます。お互いにやれることを一緒にやっていきたいなと思っています。





☆ 今後の目標を聞かせてください。

→近い目標ですと、あと3年以内、40歳までに開業することです。

インタビュアー : マリコ

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